移植はゴールではなく、その先に続く人生があります。
治療が終わり、退院した瞬間から始まる“新しい生活”。
その中で生まれる不安や孤独、
ご家族が抱える見えない負担、
そして医療者が時間的制約の中で支えきれない領域。
私はこれまで、多くの移植後AYA世代と出会い、
その声に耳を傾けてきました。
そこで感じたのは、
「医療の外側にこそ、支援の空白がある」という現実です。
AYA世代は、同世代の言葉から良くも悪くも大きな影響を受けやすいという特徴があります。
その影響を通じて、自分なりの価値観や生き方を育てていく時期でもあります。
だからこそ、当事者同士の交流には大きな力があります。
大人からの一方的なアドバイスではなく、
自然な気づきが生まれる。
「自分だけかな…」が「意外とみんな同じ」に変わる。
孤独感が軽減され、自己効力感が高まる。
医療者が介入しにくい“心の領域”を補完できる。
こうした場が、移植後AYA世代の“その先の人生”を支えるのです。
そして、この活動にはもう一つ大きな価値があります。
交流を通じて育つAYA世代の中から、
未来の支援者・企画者・発信者・リーダーが自然に生まれています。
当事者だからこそ見える課題を言語化し、
医療者や社会に新しい視点をもたらす存在です。
これは、移植医療の現場に“次の世代の声”が届くということ。
つまり、皆さまのご支援は
移植医療そのものにイノベーションを起こす可能性を持つ
「未来への投資」でもあります。
移植後AYA世代が、
自分らしく生きていける未来をつくるために。
そして、次の世代がより良い支援を受けられる社会を実現するために。
どうか、私たちの活動を共に育てていただければ幸いです。

特定非営利活動法人 移植AYATOMO Plus 代表理事 小倉 幸治

